火災はいつでも起こる
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言のエリアが関東から関西、そして九州に広がっています。
もしかしたら、消防設備点検を延期、中止したいという声がお客様から出ているかもしれません。
このようなニーズが高まっているとき、私たち消防設備業者は消防法のプロとしてどう対応すべきでしょうか。
まず重要なことは、どんな状況でも火災は起こります。緊急事態宣言の発令された地域かどうかは関係ありません。
私たちが消防設備を保守管理しなければ、火災による死者が増えるのです。
決して消防点検を止めてはいけません。
安心感の提供
では、私たち消防設備業者はお客様に対して何ができるのでしょうか。
私たちは消防設備が正常に作動する事を確認する事によって、お客様に安心感を提供しています。
私たちのお客様であるビルオーナーは、感染症のリスクと同時に火災リスクも負っています。
消防点検を止めれば、防火管理責任を持つビルオーナーは安心感をもって日々を過ごせるでしょうか?
「安心感を提供する」
私たちのこのミッションは、どんな状況でも変わりません。
では、新型コロナウイルスへの対策を考えながら、同時に消防設備への安心感を提供するためにはどうしたらいいのでしょうか。
消防点検を続けるためにできること
まず、すぐにできる事として情報発信です。
皆さんが感染症対策の為に徹底していることがあるでしょう。
1日何回も手を洗う事。社員とその家族の体調を毎日確認している事。
このように社内で決めたことがあるかもしれません。
しかしそれをお客様はご存じですか。
私たちの感染症対策をお客様へ情報発信していきましょう。
それだけでも「あの会社はきちんとしてくれている。安心だ」と思っていただけるかもしれません。
また、住宅内に立ち入る点検は控えたとしても、共用部の点検は行いましょう。
受信機やベル、ポンプなど主要な消防設備のほとんどが共用部にあるからです。
一部分できないところがあったとしても、できる部分だけでも点検しましょう。
消防訓練のリモート化を進めている会社もあります。
色々な方法を知恵を絞って考え、消防点検を止めずにお客様への安心感を担保しましょう。
コロナの不安に火災の不安を乗せるな
今、日本は健康、経済、人間関係と、様々な不安にあふれています。
この上さらに、火災リスクに対する不安を乗せるわけにはいきません。
私たち消防設備業は、火災に対する安心感を提供する技術と知識を持っているのです。
こんな時にこそ、火災に対しては安心していただきたい。
今こそ私たちの力を発揮し、お客様の不安の一部を安心感に変えていけるのです。
消防点検を止めるのではなく、いかにして安全にサービスを提供し続けられるかを考え、実行に移していきましょう。
もう一つの理由
新型コロナウイルスが蔓延しても、消防法に基づく消防点検はなくなりません。
飲食や宿泊業と比べ、消防設備業は経営面の影響が小さい職種といえます。
ですから、考えうるすべての感染対策をして消防点検を続けて下さい。
私たち消防設備業が売上と利益を出し納税につなげましょう。
日本が大変な時期だからこそ、私たちはこれまで以上に経営に集中し利益を上げ、社員に報酬を払い続けましょう。
そして会社を存続してください。
この状況が収まり経済が活性化したとき、今以上に私たちが必要とされます。
どんな状況でも火災は起こる。
私たち消防法のプロが消防点検の手を止めてはいけません。
ぜひ、緊急事態宣言下で大変な会社もあるかと思いますが、一緒に知恵を出し合い乗り越えていきましょう。
九州から皆さんを応援しています。
消防点検を続ける方法を考えましょう。
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